飯田市松尾の寺所あすなろ農園は13日、メンバー15人が飯田市松尾の聖クララ幼稚園の年中園児44人とジャガイモの収穫作業を行った。同農園は地元の農家を中心に地域住民20人ほどが集まり遊休農地を活用して農産物を栽培している。育てた農産物を地元の祭りで提供したことがはじまりで、子どもたちの食育活動も10年以上続けている。同園の他にも松尾東保育園、こども発達センターひまわりの子どもたち総勢140人とおよそ3アールの圃場でジャガイモやトウモロコシ、サツマイモを育て農の大切さや楽しさを伝えている。
この日、園児らは「ここにもたくさんあるよ」「最後までしっかりがんばって」などとメンバーのサポートを受けながらカゴいっぱいのジャガイモを収穫した。収穫したジャガイモは同園での給食などで楽しむ予定で、園児らは「ポテトサラダにして食べたい」「カレーがいいな」など話し笑顔を見せた。
同農園代表の林豊会長(72)は「子どもたちの元気な姿を見られるのがうれしく、楽しく活動している。メンバーの交流の機会にもなっており今日も気持ちの良い汗が流せた。これからも活動を続けていきたい」と話した。
同園の熊谷和子園長は「地域の皆さんに支えていただき土に触れる機会をいただき、大変恵まれている。収穫したジャガイモをどうやって食べるか子どもたちと相談しながらおいしくいただきたい」と感謝した。作業のあとには同園から「あすなろのうえんさんありがとう」とメッセージが書かれ、樹をかたどり折り紙でつくったカブトムシやセミを飾った台紙をプレゼントした。
あすなろ農園は2018年度、多年に渡る食育の普及啓発活動が評価され長野県から表彰を受けている。