シナノリップ本格化

JAグリーン長野
選果台にシナノリップを運ぶ職員
選果台にシナノリップを運ぶ職員

JAグリーン長野でリンゴ「シナノリップ」の選果が8月4日、本格化した。長野市信更町の信更果実流通センターで8月2日に行った初選果には48ケース(1ケース=10kg)、2回目の選果となった4日には、約300ケース(1ケース10kg)を光センサー選果機で選果。昨年より5日早い出荷を迎えたが、高温によって着色進行が遅れ、熟度が先行している状況。JAでは、熟度先行を踏まえた収穫判断で、出荷ロスの削減につなげるよう生産者に呼びかけている。
りんご部会は7月31日から8月9日にかけ、4会場で目揃会を開催。4日に同市篠ノ井の西部青果物流通センターで開いた講習会には部会員60人が出席し、営農技術員から収穫適期の判断方法などを聞いた。今年は開花が10日早かったものの、5月から6月の天候不順で生育が足踏み。しかし、生育は平年よりも早く、また、開花がばらつく特性の影響で、収穫時期が一斉には揃わないも踏まえ、着色を待ちすぎず、地色を判断基準に、熟期が来たものから収穫することを確認した。生産者の一人は「色が入ってこなくて収穫を待っていたが、着色が遅れているとのことなので、注意して適期に出したい」と話した。
選果は、信更・若穂の2センターで行う。若穂地区など一部で降ひょう被害が遭ったが、シナノリップ導入後、販売6年目の今年、出荷量も増加する見込みで、6,500ケースを地元、関西、中京、関東方面の重点取引市場へ出荷する。

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