JA上伊那は米穀施設第2次再編計画として進めていた南部CE(カントリーエレベーター)新設と美篶4号CE増強工事がすべて完了したことに際し7月25日、伊那市の同JA本所で竣工式を開いた。JA役職員や行政、施工業者など約90人が出席。神事を行い、高品質・良食味な「かみいな米」の維持・向上に向けて完成を祝った。
同工事では老朽化等を理由に宮田、赤穂(駒ヶ根市)、中川のCEを集約し、南部CEを新設した。施設を集約することで統一した運営管理体制を整え、施設運営にかかる費用の削減や米の品質向上などにつなげる。新設にあたり、旧飯島果実選果場の建物や敷地を活用。内部には籾摺り機や色彩選別機を設置したほか、敷地には生籾の総処理量が計4000tで県内最大級となるサイロや荷受、乾燥機などを新設した。
美篶4号CEは、粗選機を新たに2基配置。荷受ライン2基の能力増強を行う。また、南側には自己循環型乾燥機を2基、集塵装置などを新設。これにより、新たに90tの乾燥が可能となることで1日の処理能力が上がり、生産者はより適期に収穫、出荷することが可能となる。各施設は9月から稼働する予定。
JAの西村篝組合長は「立派な施設が完成した。今年は利用料の見直しを行ったが、皆さんに協力いただいて利用率・稼働率を上げることでカバーしていきたい」と話した。
この日は2施設の見学会も合わせて開かれ、竣工式出席者は新設・増強した施設を見て回った。