桃出荷好調 さらなる高みを目指して

JAながの
収穫する桃の状態を確認する滝沢部会長
収穫する桃の状態を確認する滝沢部会長

JAながのでは桃の出荷が好調だ。7月上旬からちくまブロック、須高ブロックで出荷が始まり、志賀高原ブロックでは昨年に比べて4日早い7月19日より出荷開始となった。
玉伸びはおおむね良好で品種による違いはあるが色付きも良い。凍霜害被害により出荷量は前年より少ないものの、管内の農産物直売所アグリながぬまでは、家庭用2.5キロ~3キロの桃のケースが15分で完売するなど、買い求める客で賑わっている。
JA全体では1日に5000ケース(1ケース=8キロ)が生産者によって各共撰所へ持ち込まれ、関東や関西方面を中心に出荷されている。また、15年程前から志賀高原ブロックでは経営戦略の一つとして、輸出条件が厳しい台湾をあえて選び、同ブロック内の桃約3割を輸出している。
令和4年度には、志賀高原もも部会が第24回全国果樹技術・経営コンクール審査会で農林水産大臣賞を初受賞するなど、桃の出荷販売に力を入れている。同部会の滝沢孝夫部会長は「生産者は皆、見た目や味が良いものを作ろうと意識を持ちながら栽培している。賞をいただいたことで産地としての自覚を持ちこれからに繋げていきたい。後継者も増えつつある中で、今がワンランク上に行けるチャンスの時。」と力を込めた。
8月中旬頃からは晩生種の「川中島白桃」や「黄金桃」などが順次出荷されていく予定。
全国的に桃の生産量が減少する一方で、消費人気は高く更なる産地振興が望まれている。

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