JA上伊那管内の桃の出荷が最盛期を迎えている。7月26日、箕輪町のJA上伊那果実選果場には同JAの主力品種で中生種の「あかつき」が大量に運び込まれ、作業員は選果作業にあたった。
今年の管内の桃は春先の凍霜害の影響は少なかったものの、高温により果肉が柔らかい傾向だ。
桃の選果は17日に早生品種の選果がスタート。24日より「あかつき」の選果が始まった。桃は傷がつきやすいため、作業員は素手で作業。選果員と呼ばれる作業員が傷や形を目視で確認したのち、大きさや着色をみる外観センサーと糖度や熟度をみる内観センサーを使って判別。その後、規格ごと箱詰めする。26日には約250コンテナ分を選果。7月31日からピークを迎え、ピーク時には2倍の約500コンテナ分を選果する。
選果した桃はその日のうちに徳島や浜松に向けて出荷。ほかにも同JA農産物直売所などにも出荷される。
同選果場の兼子敦場長は「今年は果肉が柔らかいため、一層やさしく扱うことを心がけている。生産者の大切な桃を正確で丁寧な作業で消費者へ届けたい」と話した。