下伊那郡高森町のJAみなみ信州農産物総合DMセンターでは、御中元の贈答商品やふるさと納税返礼品の桃の出荷作業が最盛期を迎えている。今シーズンは7月20日からの2週間でおよそ38,000ケースを出荷予定で、26日は20人の職員が宛先の貼り付けや検品、荷造り作業を行いおよそ4,500ケースを日本全国へ発送した。
同センターでは「南信州便り(ダイレクトメール)」やオンラインストアで管内の農畜産物や加工品などを全国へ発送しており、8年前から近隣市町村のふるさと納税返礼品の発送も手掛けている。年々出荷数量が増加していく中、発送作業のための人手と場所が不足していたことから同JAで例年11月頃から「市田柿」の製造を行っている「市田柿工房」の夏場使用していない予冷庫と、通年雇用者の労働力を令和2年から桃と梨の発送作業に活用している。予冷庫の中で作業を行うことで、桃や梨の品質を損なうことなく出荷ができるようになり、最盛期には1日に10tトラック3台分の新鮮な南信州産農畜産物を全国へ届けている。
同センターの松原正和所長は「農産物は旬だからこそのおいしさが魅力だが施設や人手もその季節だけ必要になるという難しい点もある。お客様に採れたての品質で産地直送するために、組織内での連携もより良くしていきたい」と話した。