地域の特産りんご栽培食育活動 小学生が新聞作成

JAみなみ信州
JA松川支所を訪れ新聞の展示を依頼する松川中央小学校児童
JA松川支所を訪れ新聞の展示を依頼する松川中央小学校児童

JAみなみ信州松川支所は、同町の子白農園と下伊那郡松川町の松川中央小学校3年生を対象にりんご栽培を通じた食育活動を行っている。同校3年生はりんご栽培の様子をまとめた「りんご学習新聞」を作成。多くの人に見てもらおうと4日、3年生が同支所、営農課、Aコープリカ松川店を訪問し同新聞を直接職員に手渡した。
同町は「くだものの里」と呼ばれ果樹栽培が盛んな地域で、町内に高速道路のインターチェンジがあることからアクセスも良く観光農園も多い。同校では「地域で育つ子どもたちに果樹の栽培を経験してほしい」との思いから同JAに相談。当時同校に子どもが在籍していたことから同園が園地を提供し食育活動が始まった。同校では3年生を対象にりんごの摘果や葉摘み収穫の他、模様を付けるシール貼りなどを体験している。これまでは同JAや同農園にお礼の作文などを送っていたが、今回初めて新聞を作成。5月15日に行った摘果作業の様子や感想を児童一人一人が写真やイラストを用いてA3用紙にまとめた。この日同支所を訪れた3年3組児童28人は12点を持参し、古瀬聖史支所長や同支所職員に手渡し展示を依頼した。
クラスを代表して北原祥雲さん(8)と野原莉央さん(8)は「一生懸命作りました。展示をお願いします」と元気よくあいさつし、「新聞を作るのは初めてで難しかったが、先生やみんなが教えてくれて楽しくできた。多くの人に見てもらいたい」と笑顔で話した。
作業を指導している同JAの今井悠哉技術員は「作業だけではなく新聞にまとめることでりんご栽培の学びもより深まる。これから収穫までの作業も楽しんでほしい」と話した。
同新聞は数週間ごとに作品を入れ替え展示を続ける。

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