対応力向上を目指す 直販部門スタッフが研修会

JAみなみ信州
原チーフの説明を熱心に聞くスタッフら
原チーフの説明を熱心に聞くスタッフら

JAみなみ信州は桃の販売が本格化する時期を目前に控えた10日、飯田市鼎の同JA本所で同JA農産物直売所3店舗(りんごの里・およりてふぁ~む・もなりん)と同JA農産物総合DMセンターの直販部門全スタッフおよそ50人を対象に桃の販売対応研修会を開いた。通信販売やオンラインストア、ふるさと納税返礼品への対応など同JAの直販事業を拡大する上で桃は当産地果実のスタートとして重要な品目。一方で品目の性質上クレームや苦情も多いことからスタッフの来店客への対応力を高め、直販事業全体の向上を目指すため初めて開いた。
同JAでは自己改革の取り組みとして「営農・経済事業の成長・効率化プログラム」を導入し、課題解決策のひとつに「直売所売上向上に向けた販売戦略の策定」を上げ取り組みを進めている。6月には同じく直販部門の職員を対象に接遇及び対応力向上研修も行い、直売所や同センターに求められるもの、働く喜び、課題と今後実行することなどを店舗ごとに話し合い、今後の店づくりへの意識を高めた。今後も定期的に研修を行い意識付けを行っていく。同JA営農部では障がい者雇用など様々な雇用形態の中で事業を行うにあたり、職員の資質向上と働きやすい職場づくりにも同時に取り組み、直販事業拡大を図っている。
同研修に参加した同JAりんごの里直売所の宮島華乃担当は「生産者や出荷現場の努力を改めて知り、JAみなみ信州の農産物をより自信を持っておすすめしたいと思った。またお客様からのご意見に対して、生産者が丹精込めた桃だということを伝えながら誠意を込めて対応したい」と話した。
この日は販売の担当者の松重恵佑担当、同JA営農部果実柿課桃チーフの原章郎技術員も参加。松重担当からは今年度の販売計画や同JA直売所への出荷実績などを示しながら高糖度品の直販の充実が事業拡大、生産者の手取り増加につながると説明。また桃で産地のファンをつくり次の品目へつながる顧客拡大のため直販部門での積極的な販売の協力を求めた。原チーフからは品種ごとの特徴や起こりやすい病気、等級基準や今年度の生産傾向を説明。生産者による出荷ぎりぎりまでの防除作業や選果員の目視による選果、光センサーによる糖度・カラーの測定など、高い品質の桃をより良い状態で消費者まで届けるよう生産・出荷現場でも最大限の努力を行っていることを説明した。

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