長野県A・コープは7月14日、駒ヶ根市にA・コープファーマーズこまがね店をオープンさせた。同店舗の売り場面積は上伊那・下伊那地域最大で、JA上伊那管内初となる大型直売所を備えた「A・コープファーマーズ」タイプの店舗。地産地消を推進し、国産農畜産物にこだわる店舗となっている。また、ファーマーズこまがね店の開店に合わせ、JA上伊那管内5店舗の生産者直売コーナーの愛称を「はっぴーな」として統一した。
前店舗は開店から50年が経過し、老朽化などの問題から移転新築した。新店舗の売り場面積は前店舗の1.5倍となる約1900平方メートル。このうち、生産者直売コーナーの売り場面積は約200平方メートルと5倍に拡充させた。地元の新鮮な農産物を提供し上伊那の農業振興に貢献するとともに、地産地消の拡大に力を入れて取り組む。
「はっぴーな」の愛称は、より地域に親しまれるコーナーにしようと公募し、集まった263件の中から決定。地元の農産物を消費者が食べることで、関わる全ての人が「ハッピー」になるようにとの願いと、上伊那の「伊那」にかけた。
当日のオープニング式典には同社の山崎進社長や、JA上伊那の西村篝組合長らが出席。テープカットが行われ、盛大にオープンを祝った。山崎社長は「地産地消と農業振興に貢献し、50年後も地域のよりどころとして利用してもらえる店舗を目指していく」とあいさつした。その後の開店時間に合わせ、200人以上が新店舗の前に列を作り大勢の利用者が新鮮な農畜産物などを買い求めた。
飯島町から訪れた80代女性は「前のお店にもよく来ていたが、新しくなると聞いて楽しみにしていた。広く、きれいになってまた買い物に来るのが楽しみになった」と話した。
同店舗では管内の店舗初となる店内で調理した焼きたてのパンを提供するインストアベーカリーを導入。また、料理教室など交流の場として利用できる会議室兼多目的室「キッチンはなみずき」を併設するなど、豊かで楽しい「食」の提案にも取り組んでいく。