JAあづみは23日、「あづみの月」のブランド名で販売する小玉スイカを初出荷した。23年産は6月の長雨の影響による病気、7月初旬の降雨等で糖度が上がるか心配されたものの、7月中旬以降の好天により糖度も高く順調な仕上がり。出荷開始は例年並み。
安曇野市堀金のそ菜特産流通センターではJA職員が傷の有無や荷造りなどを確認し、秀から優までの3等級を、玉の大きさで5階級に分けて、糖度11度以上の品だけを選別。この日は、24ケース(1ケース=約10キロ)を関西や関東方面に出荷した。
品種は皮が黒く果肉が黄色の「イエローBonBon」。植え付けから概ね2ヵ月ほどで収穫ができ、水稲育苗後のハウスを有効活用できる利点がある。JAは、10年ほど前から小玉スイカの産地作りを進め、大阪中央青果を通じて「あづみの月」のブランド名で販売している。直径20センチほどで、重さが2~3キロ。爽やかな味わいが特徴で少人数家族の増加や冷蔵庫にそのまま入る便利さから、消費者に人気があり市場からの評価は高い。
出荷ピークは7月下旬~8月上旬頃。23年度の出荷計画は600ケース、販売額は120万円を予定している。
三郷地域営農センターの逸見守信課長代理は「熱中症に気を付けながら過熟にならないよう計画的に収穫して欲しい。盆前の8月10日までに消費者に届けられるよう出荷作業を進めていく」と意気込んだ。