JA信州うえだ武石店は7月19日、特殊詐欺の未然防止に貢献したとして、上田警察署の島田信司署長から表彰を受けた。
5月下旬に来店した市内在住の80代女性組合員が「子どもが乗る車を買うから200万円下ろしたい」と話し、普通貯金の全額出金を希望した。普段は入金での来店が多く、現金での高額出金と落ち着きがない様子に不審に思った窓口の武重成子さんが、下城武司次長に報告。
詳しく話を聞くと、北海道警察を語る者から電話があり「あなたの通帳が特殊詐欺団体に悪用されている可能性があるので、直ちに通帳にある金額を全額下ろして、こちらが指定する電話に連絡をください」と言われたことが判明した。
詐欺の可能性があると説得した後、警察に連絡し、未然に防ぐことができた。
武重さんは「地元の金融機関として、特殊詐欺被害を未然に防ぐ最後の砦だと考えている。安心して利用いただけるようにこれからも目配りや気配りをしていきたい」と話した。
下城次長は「組合員が被害に遭わないよう、店・職員間で詐欺防止の研修や指導を行っている。普段からの意識共有が防止につながった」と話した。
上田警察署の管内では、今年「架空料金請求詐欺」の被害が11件発生している。(7月19日付)