農家所得向上へセミドライ施設稼働

JA信州うえだ
説明を受ける組合長ら
説明を受ける組合長ら

JA信州うえだは7月6日生食用と変わらぬ味で自然災害により加工品へ回る農作物を活用し農家所得向上に向けて、セミドライ加工する施設を稼働させた。
同JAと西部地区営農活性化委員会は、3年前より長野県農村工業研究所農業開発研究部滝沢潤上席研究員の協力を得てセミドライ加工の工程を研究してきた。
同施設は、上田市にある同JA浦里果実集出荷場構内に整備された。設置に当たり、JA共済の地域・農業活性化促進助成金を活用し令和5年2月末に完成した。
この施設は、洗浄から乾燥・包装を手作業で行う。
滝沢上席研究員によると、今回導入した減圧乾燥機は低温で効率よく乾燥ができ、前処理で真空パックに袋詰めにし、熱殺菌を行うことで繁忙期を避けセミドライ加工ができる。またこの減圧乾燥機は、100段階に乾燥を調整することができるほか、誰でも操作できるようレシピファイルが組み込まれており、農家自身で加工できるよう工夫されている。また、無調味乾燥を用い添加物を入れないため素材の味がダイレクトにでるため品種ごとに味が変わる。
今後、収穫されたリンゴを本格的にセミドライに加工していく。また、房付きの巨峰やミニトマト、ブロッコリーの茎などを製造予定。
眞島実組合長は「この施設は、農産物の付加価値を上げ農家の所得向上を目的に設置した。地域活性化・SDGsの取組みを行いながら今後運営に当たりたい」と話した。

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