JAグリーン長野もも部会で、「もも」の出荷が本格化する。今年は開花が10日早い異例の年だったが、生育期の降雨による日照不足等によって鈍化、昨年より約3日早い程度に落ち着いてきている。4月中に数回の低温・凍霜害、5月には一部地区での降ひょう被害が発生し、結実量が少ないが、適期収穫による収穫ロス減などを生産者と確認しながら、1個でも多い出荷、1円でも高い販売による生産者手取りの向上と産地の維持・拡大につなげたい考えだ。
同部会は本格出荷を前に7月18日・19日、13会場で「白鳳系並びにネクタリン収穫・出荷講習会」を開催。長野市川中島町地区会場には30人が出席し、営農技術員から現状の出荷販売状況や収穫時・予備選果時の注意点などについて聞いた。生育は当初よりも落ち着いてきたが、地色の抜けが早く着色が遅れているため、着色管理と適期収穫に努めることを確認。講習会後、まず畑に行って園地を見回り、着色を待ちすぎず、収穫できるものから進めていくように伝えた。田中慶太部会長は、「今年は生育が早まっているが、体調に気を付けながら作業を進めよう」と話した。
JA営農販売部販売課によると、前半品種の「あかつき」「川中島白鳳」ほか、後半に出荷される。今年の出荷計画は、324,100ケース(1ケース5kg)関西・関東・地元・中京の市場へと出荷するほか、企画販売にも取り組み、生産者手取りの確保・拡大につなげる。