JAみなみ信州は16日、中生桃で同JA主力品種「あかつき」と「千曲白鳳」の出荷を開始した。昨年より2日早いスタート。この日は同JA松川インター選果場(松川町)といいだ果実選果場(飯田市)で飯田市、松川町、高森町、豊丘村、喬木村から集められた中生桃およそ2トンを選果、箱詰めし、同JA直売所、県内、中京、関西の市場へ出荷した。
同JA営農部によると、今年は天候も良く定期的な降雨があったことから着色、肥大、糖度共に良好で良い仕上がり。開花時期が昨年より10日ほど早かったが4月以降の気温推移により平年並みの進みに戻り昨年より2日早い選果開始となった。今年度桃全体の出荷見込み891トンのうち、「あかつき」762トン、「千曲白鳳」80トンを予定し、この2品種で全体の約9割を占める。JA直売所では中生桃が始まると特設売場を設けるなど県内外からの来店者で賑わい、また直接販売を手掛けるJA農産物総合DMセンターでもネットやDM販売、ふるさと納税返礼品としても引き合いが高いなど、消費者からも期待の高い産地。
営農部果実柿課桃担当の横井裕真技術員は「生産者は2月から作業を始め品質の高い桃を作るため努力してくれている。天候に恵まれ糖度が高く良い仕上がりになったJAみなみ信州産の桃を多くの方に味わってもらいたい」と話した。
中生桃の出荷ピークは7月23日から8月1日と見込み、8月10日まで続く予定。