JA上伊那野菜部会は7月4日、管内6会場で令和5年度スイートコーン出荷会議を開いた。このうち南箕輪村のJA上伊那野菜選荷場で開かれた会議には生産者30人が参加。生産販売計画や出荷要領などを確認した。
今年管内ではバイカラーとイエロー合わせて約50ヘクタールで栽培。出荷については6万6645箱(1箱10キロ)、1億3900万円の販売高を目指す。以前はイエローを栽培する生産者が多かったが、作りやすい品種が出てきたことや単価がイエローと同水準にまで高くなったことからバイカラーも合わせて栽培する農家が増え、栽培戸数や面積などはほぼ同率になってきている。
生育は4月下旬から5月上旬に播種のピークを迎えた。その後5月から6月にかけて夜温が低かったことから生育は遅れ気味。また、今年はアブラムシやアワノメイガといった害虫が多く発生している。
そこで会議では品質維持のため防除の徹底を呼びかけ、それぞれに効く農薬を紹介するとともに出荷日から逆算していつまで使えるのかや回数、希釈倍数などを確認。ほかにもAとBの2つある等級の選別基準について、実際に収穫されたスイートコーンを用いて説明した。
同JA指導員は「害虫の防除に努め、品質の良いスイートコーンを出荷してほしい」と呼びかけた。
今年の出荷は現在ピークを迎えている。