JAみなみ信州果実協議会(桃・梨・りんご・ぶどう部会)と同JAは4日、飯田市鼎の同JA本所で2023年度果実販売対策会議を開いた。南信州農業農村支援センター、同JA各部会役員、同JA役職員、市場関係社、輸送協力会社らおよそ60人が一堂に会し23年度の生育状況や販売方針、販売情勢などについて確認した。
同JAぶどう部会の古田典明部会長は「生産者は高品質で安定した生産に日々励んでいる。関係者の協力をいただき生産者が丹精込めた果実を少しでも高く販売していただきたい」とあいさつした。
同JA営農部によると今年度は3月~4月の気温が高く推移し果樹全般で生育が前進しているものの着果量・肥大ともに良好に進んでいるという。販売計画では、桃は178,275箱(1箱5kg、前年比98.5%)、梨は388,850箱(1箱10kg、前年比91.8%)、りんごは206,545箱(1箱10kg、前年比102%)の出荷を見込む。桃・梨・りんごの共選果実は販売先からの高糖度品に対する需要が高いことから、同JAの糖度基準を満たした「太鼓判」ブランドなどで産地を積極的にアピールしていく。販売先に産地の生育状況などを随時発信し、桃・梨・りんごと途切れることなく産地の売り場を確保していく。
年々生産者が増加しているぶどうは、44,750箱(1箱5kg、前年比123%)の出荷を見込む。同JA独自出荷規格“輝房”への取り組みや、雨よけ栽培の導入による早期出荷を目指すなど、?選ばれる産地”を目指して部会全体で品質向上に取り組んでいる。上級品から下級品までロスを出すことなく1房でも多く受け入れ販売し生産者手取り確保に努めていく。
セントライ青果の嶋田弘士副部長は「南信州の産地は県内で一番早く出荷が始まり物流や品質が良い期待の産地。良いものをしっかり出していただければ価格をつけた販売に努める。皆様の果実を最後までしっかり販売していく」と意気込んだ。
同JAではすでに6月30日から早生桃、7月5日からは施設栽培のぶどうの出荷を初めており12月まで梨・りんごと品目リレーが続く。