飯田市下久堅の佐藤文紀さんの園地では7日、プルーンの収穫が本格化している。およそ38アールの園地でプルーン「オパール」と「アーリーリバー」の2品種を栽培し、この日は従業員2人と収穫作業を行った。「今年は雨が少なく順調に進んでいる。糖度が高く実が柔らかいここ数年でも最高の仕上がり」と太鼓判を押した。佐藤さんは「今年は成が良い」と話し、昨年より多いおよそ12,000パック(1パック400g)の出荷を予定している。
埼玉県出身の佐藤さんは果樹の栽培・加工・販売を行う(株)実りやを経営。ニュージーランドでキウイの栽培に携わったことをきっかけに果樹栽培に興味を持ち、長野県へ移住し就農して10年になる。2019年からは法人化しプルーンの他市田柿や桃の栽培なども行っている。「今年はかなり良い仕上がりになっている。たくさんの人に食べてもらいたい」と笑顔で話した。
同JAでは6月30日から出荷が始まり、同JA営農部によると今年は雨が少なかったため若干小玉傾向であるが着果は良好で収量が確保できるとし、オパールは13,300パック(前年比79%)、アーリーリバーは10,660パック(前年比130%)の出荷を見込んでいる。今月12日~17日頃ピークを迎え7月下旬まで出荷が続く予定。
同JA営農部果実柿課の後藤知輝技術員は「生産者の徹底した管理により糖度・硬度ともに抜群の仕上がりになっている。ぜひ多くの皆さまに味わってもらいたい」と話した。
同JA営農部販売課の伊藤謙三主任は「県内トップで出荷が始まるみなみ信州産のプルーンは市場での評価も高い。しっかりと売り場を確保し高い単価で販売したい」と意気込んだ。