JAグリーン長野野菜部会果菜専門部若穂キュウリ班で6月末、露地キュウリの出荷がスタートした。9戸が栽培・出荷したものをJA若穂野菜集荷所(長野市若穂)で共選して箱に詰め、県内外の重点取引市場へ出荷。2万ケース(1ケース=10kg)を出荷目標に掲げている。
本格化に合わせて7月4日、栽培管理講習会と「夏秋キュウリ目揃会」を開催。班員の生産者と選果を担当する従業員が出席。重点取引市場の岐阜中央青果(株)、R&Cながの青果、JA全農長野も視察に訪れる中で、出席者は、出荷規格の確認と、市場担当者からの販売情勢や産地への要望などを聞いた。
JA販売担当者によると、昨年度は3段階の等級のうち、最高のA等級の比率が高まってきているものの、消費者から特に需要の高いSサイズについてはMサイズに比べて少なめとなっていることから、販売担当者は「Sサイズの等級を狙って収穫し、取り遅れに注意すること」を、改めて生産者に要請した。生産者の一人は「曲がりの無い良いキュウリが採れるようになってきたので、これからが本番。頑張りたい」と意気込んだ。
出荷は9月末頃を予定、樹の適正管理によって収穫期間を延ばし、8月後半から9月の市場の需要期に出荷することも提案し、生産者の手取り確保・向上を目指す考え。