施設ぶどう出荷始まる 大きく甘い仕上がり

JAみなみ信州
ナガノパープルの仕上がりを確認する山岸チーフと市場関係者
ナガノパープルの仕上がりを確認する山岸チーフと市場関係者

JAみなみ信州は5日、豊丘村の同JA総合集荷販売センターで施設産のナガノパープルとシャインマスカットの出荷を始めた。ナガノパープルは昨年より5日遅く、シャインマスカットは2日早い初出荷となった。この日はナガノパープル5kg・10ケースと3.5kg・3ケース、シャインマスカット5kg・1ケースと3.5kg・1ケースを受け入れ、市場関係者が立ち会う中職員が検品し、県内・関東方面の市場へ出荷した。この日受け入れたぶどうは糖度19度以上と高い良い仕上がりとなった。
同JA営農部によると、今年度のぶどうは4月の夜の低温により生育が遅れたが品質に大きな影響はなく、適度な降雨と日照時間が確保でき肥大良好で順調に生育が進んでいる。今年度のナガノパープルの出荷を6,000ケース(1ケース5kg・前年比105%)とし、露地が始まる8月中旬をピークに9月上旬まで出荷する。シャインマスカットは30,000ケース(1ケース5kg・前年比134%)とし、9月中旬をピークに10月中旬まで出荷していく。また台湾・マレーシアへ輸出もしていく。
“選ばれる産地”を目指す同JAぶどう部会では、雨よけ栽培の導入や、反射シート活用による品質向上・早期出荷に部会全体で取り組んでいる。
同JA営農部果実柿課でぶどうチーフの山岸亜樹良技術員は「生産者が一房ずつ丁寧につくった最高のぶどうを自信を持ってお届けする。今年も産地として増産予定なので多くの方に南信州のぶどうを食べてもらいたい」と話した。
同JA営農部販売課の伊藤謙三主任は「生産者の努力により市場からの期待も高く県内ではトップクラスの品質に近づいている。1ケースでも多く出荷いただき、丹精込めて育てられたぶどうを生産者が満足いく価格で販売していく」と意気込んだ。

MENU