JAみなみ信州は6月30日、松川町の同JA松川インター選果場で早生桃の出荷を開始した。昨年より4日早いスタート。6月は天候も良く、定期的な降雨があったことから、着色、肥大、糖度ともに良好。この日は、飯田市、豊丘村、喬木村で収穫された「日川白鳳」、「赤宝」の2品種およそ780kgを同JA職員ら30人ほどで選果、箱詰めし、同JA直売所や中京方面の市場へ出荷した。
同JAでは今年度の出荷量を豊作だった昨年に近い890トン(前年比98%)を見込み、中京、関西、県内の市場へ出荷していく予定。7月20日ころには中生種「あかつき」「白鳳」の出荷も始まり、8月10日ころから始まる晩生種の「川中島白桃」「黄金桃」へと出荷リレーが続く。
営農部果樹果実柿課で桃チーフの原章郎技術員は「天候に恵まれ糖度が高くおいしい仕上がりになっている。南信州産の桃は県内で一番早く食べることができ注目度が高い。出荷期間が短いためこのタイミングを逃さず多くの方に味わってもらいたい」と意気込んだ。同JA営農部販売課の松重恵佑担当は「初日から仕上がりのよい桃が多く出荷され良いスタートとなった。生産経費が高騰している中1円でも高く販売し生産者へ還元したい」と意気込んだ。