JA信州諏訪管内でブロッコリーの出荷が本格化している。生産者は夏場の責任産地として意思統一を図り、日々の栽培管理を徹底。高品質で市場評価が高い信州諏訪のブロッコリーが全国に届けられている。
管内は、県内有数のブロッコリーの産地。直近10年間、生産者数・作付面積が増加している。2023年度は160人が計160ヘクタールを栽培。販売金額9億8,140万円の達成をめざす。
原村の菊池和貴さん(42)は同村出身で、祖父から栽培を受け継ぎ、今年で22年目となる。今年度は、露地とハウス計360アールで生産。6月22日に初出荷を迎えた。
6月30日は、家族3人で午前4時半頃から収穫。株元を包丁で切り取って外葉を整え、一旦コンテナに入れた後、出荷用発泡スチロール箱に箱詰めした。
今後は、10月下旬頃まで毎日作業し、全量をJA原村営農センターに出荷。同センターで職員が氷詰めを行い、鮮度を保持したまま輸送する。
菊池さんは「6月上旬の大雨で一部ほ場に被害が発生したが、生育はおおむね順調。葉がしっかりと育ち形もよく、例年通りおいしいブロッコリーに仕上がっている」と話す。また「ブロッコリーは冬野菜のイメージがあるかもしれないが、出荷が本格化した夏場の信州諏訪産をたくさん食べてほしい」と呼びかけている。