畜産班がJAから畜産について学ぶ 概要知ってクラウドファンディングへ

JA上伊那
クラウドファンディングに向けて話し合う生徒と畜産課職員
クラウドファンディングに向けて話し合う生徒と畜産課職員

南箕輪村にある上伊那農業高校の畜産班2年生19人は6月22日、同校で全国の畜産の状況や上伊那の畜産の概要について学んだ。今回は上伊那の置かれている状況を知ることが目的。当日はJA上伊那営農経済部畜産課の職員が講師を務めた。
同校では昨年、第12回全国和牛能力共進会長野県最終審査会に出場。出場した和牛の世話をしていた卒業生には「出場した和牛を買い戻して食べてみたい」という計画があった。しかしその計画が叶わず卒業。先生からの提案で思いを引き継いだ2年生は地元産の牛肉の良さを多くの人に知ってもらいたいと生徒主体で活動に乗り出した。
活動を行うにあたって生徒たちは上伊那の畜産の概要を知っておく必要があると考えた。そこで生徒の1人で家族が酪農を営む荻原大成さん(16)が同JAへ依頼した。
当日は同課の木嵜章夫課長と宮澤俊哉肉牛担当が来校。全国の畜産が置かれている状況を説明したうえで、管内の畜産農家の数や生産販売状況、事前に荻原さんより出された質問に対して説明した。
また、生徒たちは牛を購入する方法としてクラウドファンディングを計画している。説明後のクラウドファンディングに向けた話し合いにも木嵜課長と宮澤担当が参加し、アドバイスした。今後はサシの入りが良く肉色の良い肥育牛と赤身でヘルシーな経産牛を食べ比べ、違いやそれぞれの良さを全員で確かめる。その後は実際にクラウドファンディングを行い、支援を募る予定だ。
上伊那の畜産の概要やクラウドファンディングに向けた話し合いを通して荻原さんは「まずは肥育牛と経産牛の味の違いを分かったうえで明確なテーマを決めていきたい」と決意した。

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