JA上伊那管内で小麦「ハナチカラ」の収穫作業が本格化している。2023年度の作付面積は約265ヘクタール。収穫量は928トンを見込んでいる。今年は、凍霜害や6月上旬の豪雨の影響も少なく順調な生育となった。JA管内の収穫作業は7月中旬まで続く予定。
JAでは今期から「ハナチカラ」に栽培品種を変更。昨年まで栽培していた「ハナマンテン」よりも収穫量の向上が期待でき、凍霜害にも強いといった特徴がある。
6月27日、伊那市東春近の農事組合法人はるちかでは6人が約2ヘクタールで種子用小麦を収穫した。
同法人では種子用の圃場も含め約17ヘクタールで栽培。コンバイン2台を使い7月上旬ころまで収穫作業を行う予定だ。
同法人で米穀の管理を担当している酒井昇さん(75)は「以前の品種よりも倒伏しづらく、品質のよい小麦に仕上がっている。1番の喜びである収穫作業を、安全には特に気をつけて進めたい」と話した。