JA上伊那花卉部会トルコギキョウ専門部は6月21日、伊那市のJA本所で2023年度トルコギキョウ販売促進会議を開いた。この日は生産者やJA担当職員ら80人が出席。22年度販売実績や23年度販売目標などを確認した。また3年ぶりに、JAが出荷する14市場の担当者も出席し販売情勢などを報告した。
トルコギキョウはJA全農長野の重点販売品目で、同JAの主力品目だ。上伊那地域で育種した耐病性の高い品種や、花型・色に特徴のある品種など、さまざまな品種のあるオリジナル品種が特徴。オリジナル品種はJAが出荷するトルコギキョウの年間出荷量の8割以上を占めている。22年度の販売高は過去最高となる3億3300万円。23年度は出荷比率や認知度の向上などに力を入れ、出荷本数・販売高ともに上回る250万本、3億5000万円を目指す。
市場担当者はコロナ禍でも需要が高かったトルコギキョウも他の花卉品目と同様に、おうち時間の減少などにより需要が伸び悩んでいることを報告。一方で、円安や輸送コストの高騰によって輸入品や市場と距離のある産地からの出荷量の減少も上げられた。市場担当者は「生産量・販売高ともに伸ばしている産地は少ない。オリジナル品種を強みに、安定した出荷をお願いしたい」と期待した。
同専門部の山崎正人専門部長は「『めざせ日本一の販売産地』が合言葉。生産者一人ひとりが基本の管理をしっかりして出荷比率を上げられるよう取り組んでいく」と意気込んだ。