JAあづみ青壮年部小倉支部はこのほど、安曇野市の小倉ふれあいセンターで「JAを知る」をテーマに研修会を開き、支部盟友やJA職員ら約30人が参加した。協同組合の成り立ちやJA青年部の役割・意義などについて学び、同JAの農産物販売方法や意思反映ルートなどについて議論を交わした。盟友それぞれがJA運営への参加・参画を考えるきっかけとなった。
研修会は、30代の農家が多い同支部盟友の中からJA事業の舵取り役である総代や生産部会役員などに選任されたものの、土台となる組合員や協同組合への知識のほか、JAへの意思反映・決定方法などを知らない盟友が多いことから同支部が企画した。
同JAやJA長野中央会から講師を招き学習。同会営農農政部営農支援センターの小口修弥主任調査役は「協同組合は、組合員(生産者)自らが出資・利用・運営を行う“三位一体”な組織である」と説明。主人公である組合員が主体的にJA運営に参加・参画することで、JAの事業・活動に意向が反映しやすくなり、将来的に地域や暮らしが向上すると強調。
さらに、JA青年部の組織活動に参加する意義を(1)個々人にとっての青年部活動=将来のJA運営・組織運営につながるもの(2)地域にとっての青年部活動=地域農業・地域社会の活性化(3)県・全国域での青年部活動=より良い農業政策の実現を目指すこと―と説き、一人の力は小さくとも、みんなが寄り添うことで大きな力に変わるとまとめた。
営農経済事業部果実課の中村洋一課長からは生産部会や農産物の販売方法などについて説明があった。盟友からは取引先との信頼関係強化について要望があり、市場関係者らが現地視察に訪れた際は、部会役員だけでなく、次代を担う担い手農家とも積極的に意見交換の場を設けると方針を示した。
古田然小倉支部長は「組合員はJAの構成員であり運営者だという事を我々生産者は、知らないあるいは教えられていないが、そうした本質を理解することが一番の肝。組織活動に参加・参画することが『地域や自分自身に返ってくる』という意識を持つべきだと感じた」と話した。
同会の小口修弥主任調査役は「疑問や課題を主体的に考え、組織に働きかけることが自身の農業経営に還元されることになる。そういう意味で非常に意義のある研修会だ」と強調した。