初夏の果実すもも「大石早生」 収穫スタート

JAみなみ信州
すももの仕上がりを確認する中島さん
すももの仕上がりを確認する中島さん

飯田市上郷の中島正文さんの園地では21日、すもも「大石早生」の収穫が始まった。およそ60アールですももを栽培する中島さんは「初夏のくだもののスタートととなるすもも。楽しみに待って下さる方も多い。今年もおいしく仕上がっている」と笑顔を見せた。大石早生の他にソルダムや貴陽なども栽培しており、合わせて3,450kgのすももの出荷を予定している。
中島さんは㈱やまやす中島農園を経営しており、従業員を含め10人で桃を中心にプルーンやブルーベリーなどの果物や、きゅうりやナス、ネギなどの野菜も栽培している。すももの栽培は30年以上前、JA職員のすすめで始めた。「今年はなりが良く品種によっては去年の倍以上の収量がありそう。張り切って収穫したい」と意気込んだ。
JAみなみ信州では18日から出荷を始めた。営農部によると今年は開花期間中の天候に恵まれ着果良好で昨年に続き豊作傾向。5月の強風による影響でスレやサビなどによる品質低下が心配されたが大きな影響はないという。小玉傾向であるため今年度の出荷を19.5トン(昨年比86.6%)と見込み、県内と関東を中心に中京や関西方面へも出荷していく。
すももを担当する営農部果実柿課の後藤知輝技術員は「生産者の徹底した防除により病害虫被害も少なく品質の良いおいしいすももに仕上がっている。甘酸っぱいすももを食べて初夏の訪れを感じてもらいらい」と話した。
営農部販売課の伊藤謙三(いとう・けんぞう)主任は「県内トップで出荷がはじまるみなみ信州のすももは市場でも期待が高い。早い時期に良い物をたくさん出していただき、高い単価でしっかりと売っていきたい」と意気込んだ。

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