トマト類栽培講習会 昨年の反省を踏まえ指導

JA上伊那
上杉審議役(左)の指導を熱心に聞く参加者
上杉審議役(左)の指導を熱心に聞く参加者

JA上伊那野菜部会は6月16日、伊那市美篶の生産者のハウスでトマト類(大玉・中玉・ミニ)の栽培管理講習会を開いた。管内のトマト生産者やJA担当指導員など12人が参加。令和5年度の作付状況を確認したほか、JA全農長野の上杉壽和審議役を講師に定植後の栽培管理について説明を受けた。
令和5年度のトマト類全体の作付状況は6月末現在で12戸の農家が108アールで栽培。約6400万円の販売高を目指す。
今年は低温や降雨の日が多く、カビ系やかいよう病の発生が果菜類中心にみられている。管内のトマト類は定植して1~2週間のものが多く、今のところ病気の発生は見られていない。JA担当指導員は今後、雨水によるハウス内の差し水や浸水などの対策や病気が確認されなくても予防防除を徹底するよう呼びかけた。
定植後の栽培管理については6月6・7日にポット苗で定植したハウスで説明。上杉審議役は昨年管内で発生してしまった「金粉症」の対策などを踏まえ、高品質、多収栽培を目指した栽培管理方法を指導した。
同JA営農経済部園芸課の小出順誠野菜係長は「今年は4・5月が低温傾向で、多品目でハウス内であっても成長は鈍かったが、ここに来て気温4上がってきている。栽培戸数や面積はそれほど大きくないが、固定のファンがいるので高品質・多収栽培に努めてもらいたい」と呼びかけた。

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