スモークツリー講習会 産地化を目指す

JAながの
スモークツリーを触って確認する生産者
スモークツリーを触って確認する生産者

JAながの生産部会連絡協議会花き専門班は6月15日、「生産者スモークツリー大会in小布施」を開催した。会場となった小布施町の生産者園地には、生産者や栽培を検討している組合員とJA職員のべ29人が参加。園地の広さや環境、樹の生育状況について視察した。また、来賓としてヌボー生花店の山﨑年起代表取締役社長と株式会社ミヨシの担当者より、消費者の需要や今後の動向を踏まえた展望についての説明があった。
スモークツリーは、高さ3~4メートルほどに成長する花木で、開花期は6月~8月。赤や緑などの花が咲き、煙を巻き上げたようなフワフワした見た目から「スモークツリー」と呼ばれている。フラワーアレンジメントや生け花、また最近ではドライフラワーに活用される人気のある商材だ。
JAでは産地化を目指し、今春より1,000本の苗を確保して定植を行ってきたが、普及段階であるため「現地の視察や情報共有の場が欲しい」と生産者の声を聞き、今大会に繋げた。
JAの担当者は今後、管内の広さと標高差を活かした生産と長期的な販売で、消費者の手にいつでも届く産地と高品質なスモークツリーを作っていくよう生産者全体でPRしていく事を呼びかけた。
ヌボー生花店の山﨑社長は「現在は自宅で花を楽しみたい人が多く、花木類は需要が増えている。高齢化が進み生産者や産地が減る中で、トレンドの枝や草物の産地が近くにあれば生花店としても安心できる」と期待を込めた。

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