中学生の「SDGs」につながるグリーンカーテンづくりを支援

JA信州諏訪
職員が支援した上諏訪中学校のグリーンカーテンづくり
職員が支援した上諏訪中学校のグリーンカーテンづくり

JA信州諏訪管理部協同活動推進課は6月19日、諏訪市の上諏訪中学校3学年のグリーンカーテンづくりを支援した。同学年の総合学習「持続可能な開発目標(SDGs)に向けて自分たちができる取組み」の一環。生徒とともに教室のベランダへグリーンカーテンを設置し、苗の栽培・管理方法を伝えた。
今回は3年1組の両角日汰さん(14)と3年2組の伊藤結星さん(14)が、グリーンカーテンづくりを計画。夏場のエアコンや扇風機の使用頻度を抑え、SDGsに貢献したいとの思いで、JAに指導を依頼した。
グリーンカーテンは窓の外につる性の植物を設置するもの。室内に入ってくる直射日光を遮ることで、室温の上昇を抑える効果が期待される。壁面緑化の効果もあるので景観美化にもつながる。
活動の使用品はSDGsにこだわって用意。ネットは学校で使わなくなったものをつなぎ合わせて制作。また、諏訪湖で除去したヒシから作った有機肥料を施肥することとした。
この日は、2階にある3年1組・2組の教室のベランダに、ネット(縦約3.6メートル、横約4メートル)をそれぞれ設置した。次に、ヘチマ、ゴーヤ、あさがおの苗計11本を1鉢に1~2本ずつ定植し、つるをネットに絡ませた。
今後は、苗の生育を見守り、冷房設備の使用頻度が減るか調べる。またヘチマ、ゴーヤは収穫後に有効活用する計画だ。
両角さんは「小学校で習ったグリーンカーテンを実現できた。身近なSDGsにつなげたい」。伊藤さんは「夏場の教室が少しでも涼しくなり、電気量も減ってほしい」と期待を寄せた。
同課の折井康彦課長は「生徒が自分たちで発案し熱心に取組んでくれてうれしく思う。今後も学校に出向いて、栽培・管理を支援していきたい」と話している。

MENU