JA上伊那は農畜産物の消費拡大や地産地消などを目的に上伊那農畜産物・加工品を届ける「JA上伊那おもてなし便inサマー」を実施している。6月14日より受付を開始。注文受付開始に先立ち、6月13日には伊那市の同JA本所で記者発表を行い同JAの西村篝組合長らが商品をPRした。
おもてなし便は新型コロナウイルス感染症の影響により中止を余儀なくした「JA上伊那まつり」「支所祭」の代替企画として、2020年11月に初めて取り組んだ。農畜産物の販売を使命とするJAとして、新しい方法で上伊那産農畜産物を販売し消費の輪を広げようと企画。その後、2022年までに計4回実施した。今年は行動制限も緩和され徐々に回復の兆しは見えるものの、ウクライナ情勢などにより肥料や農業資材、燃料の高騰など組合員の農業経営に大きな影響を与えている。同JAはおもてなし便として農畜産物の消費拡大や地産地消に取り組み、組合員の農業経営の一助とするほか、組合員・利用者・消費者へ消費の輪を広げていくことを目的としている。
注文できるコースは、JA上伊那のプライベートブランド「伊那華の」シリーズより冷し中華などの夏季限定の商品を中心に5品を詰め込んだバラエティーBOXのほか、新しいコースとして上伊那産スイートコーンのコースや上伊那産シナノリップ(リンゴ)とサザンスイート(梨)のコースなど5コースを用意。同JAの直売所3店舗と管内ファミリーマートJA店10店舗の店頭で誰でも注文ができ、遠くの親戚や知人、自身へ発送できる仕組み。7月14日までの申し込みで送料無料となっている。
記者発表で西村組合長は「食料安全保障はJAや生産者のみならず消費者もともに考えていかなければいけない問題。おもてなし便を通して地産地消、国消国産の消費者への理解と生産者の手助けになれば」と期待した。