JA信州諏訪営農部畜産課は5月~6月、美ヶ原牧場に管内の牛を放牧した。牛は職員の呼びかけに応えてゆっくりと牧場へ。仲間同士で寄り添い、牧草を食べるなど、のんびりと過ごしている。
ストレスがなく、心身ともに健康な牛を育てること、農家の経費・労力の削減を目的に毎年この時期に行っている事業。今年は酪農・畜産農家8戸から和牛・ホルスタイン計52頭を預かる。
美ヶ原牧場は標高約1900メートルに位置している。山頂付近には300ヘクタール以上の草原が広がっており、県内を中心に300頭以上が放牧されている。
6月13日は、ホルスタイン5頭を放牧。1頭ずつ計測を行い、寄生虫を駆除する医薬品を背線部に塗布し、入牧した。下牧は10月上旬頃までに行う。
名取隆秀課長代理は「厳しい環境下で牛を育てる農家の役に立てるよう、今後も農家・牧場と連絡を密に取り合いながら牛を見守っていきたい」と話している。