JA全農長野とJA長野県農産物検査協議会は6月8日、伊那市のJA南信会館で2023年度の農産物検査員技能確認会を開いた。県内JAの麦の等級判断を担う農産物検査員が対象で、JA上伊那やみなみ信州管内などから約20人が受験。麦類の品位と銘柄鑑定を行った。
技能確認会は今年度産の米や麦、大豆の検査が始まる前に品質や形質の特徴を把握し、農産物検査員の検査程度の平準化を図ることで統一した品位格付を行うことが目的。生産者が出荷した米や麦、大豆の検査を行う農産物検査員は、品目ごとに行われる技能確認会に合格することで、その年の検査員として対応することができる。
この日は大麦と小麦合わせて40点が並んだ。受験した検査員は被害粒の有無や粒の形、色などから品位と銘柄を見極めた。
JA全農長野の担当者は「今年は県内の一部圃場で赤かび病が発見されている。実際の検査の際にはしっかりと見極めて混入がないようにしてもらいたい」と呼びかけた。
JA上伊那管内では5月29日から大麦の収穫が始まり、6月22日には小麦の収穫を始める計画だ。