ブルーベリーの出荷本格化

JAみなみ信州
ふたりで収穫作業をする牧内さん夫婦
ふたりで収穫作業をする牧内さん夫婦

JAみなみ信州管内では今年度のブルーベリーの収穫が本格化している。飯田市川路の牧内嘉代さん(71)のお宅では今月2日から収穫をはじめ4日から出荷している。6月20日~25日頃にピークを迎え、7月中旬まで収穫が続く予定。14日も夫の実琴さんと2人で1時間ほど収穫作業を行った。嘉代さんは「大好きなブルーベリーを自分の手で育てられていることがうれしい」と一粒ずつ丁寧に収穫した。
嘉代さんがブルーベリーの栽培を始めたのは21年前。以前からブルーベリーに魅力を感じていた嘉代さんはJAの勧めもありブルーベリーの栽培を始めた。最初の10年は土地に合った栽培や品種を見つけるのに苦労し、木が枯れてしまい何度も挫折しそうになったという。嘉代さんは「“もう一度がんばろう”と夫が一緒に木を植えてくれたから今がある」と笑顔を見せた。現在はブルーレイとブルークロップの2品種を栽培し、JA技術員のアドバイスで高畝にしてチップを敷き水はけを良くしたり、剪定を強めに行い樹勢を良くするなどの工夫を重ね、ここ10年は安定した栽培ができているという。
嘉代さんは「ブルーベリーは軽量で扱いやすく作業が苦にならず楽しんでできている。これからも夫と一緒に長くブルーベリー栽培を続けたい。乳製品との相性が良いので、ぜひソースやジャムに加工して通年楽しんでもらいたい」と話した。
同JAでは2日から出荷を始め、今年度のブルーベリーの出荷を35トン(前年比100%)と見込み、出荷ピークを今月20日~7月5日頃としている。8月上旬までの出荷を予定し県内、関東、中京、関西の市場へ出荷する。
営農部販売課の伊藤謙三主任は「今年は病害もなく着果も良好で、おいしい仕上がりになっている。ブルーベリーは傷みやすく過熟にならない適期収穫に細心の注意を払い丁寧な出荷が必要で、生産者は手作業の収穫に日々汗を流している。JAみなみ信州産ブルーベリーを待っていただく方も多いので、JAもしっかり市場に向けPRし販売していく」と話した。

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