伊那市で五平餅を製造する(株)鈴平とJA上伊那、上伊那農政対策委員会は、管内の小学1年生に入学祝いとして上伊那産の米を使った五平餅を無償で提供している。地産地消の促進と地域の食文化を伝えることを目的に毎年行っている。今年は管内8市町村の31校1,251人分を各学校の給食に合わせて提供する。
6月8日、箕輪町の箕輪南小学校で贈呈式を開いた。同社の鈴木良典代表取締役社長とJAの井口雅文理事らが同校を訪れ、同校の岡村真弓校長へ五平餅と児童へのお祝いのメッセージを手渡した。
同社は2008年から伊那市内の小学校へ五平餅の提供を開始。10年からはJAが原料米を提供し、12年にはJAの提案で上伊那全域へと範囲を広げた。今年は上伊那産コシヒカリ120キロを提供した。
JAの井口理事は「昔からハレの日に食べられていた五平餅を入学祝いとして贈呈している。ぜひ食文化に触れ、これからもお米を大切に食べてもらいたい」と期待した。岡村校長は「毎年子どもたちのためにたくさんの五平餅をいただき、皆さんのあたたかい心遣いを感じる。子どもたちも五平餅が大好きなのでとてもありがたい」と感謝した。