りんご学習教室 小学3年生が栽培を学ぶ

JA上伊那
相談しながら摘果をする児童たち
相談しながら摘果をする児童たち

JA上伊那南箕輪支所は6月6日と9日の2日間、小学校2校の3年生185人を対象に「りんご学習教室」を開いた。地元農家から栽培方法を学びリンゴの生長過程や栽培の大変さ、収穫する喜びを学ぶことを目的に毎年行っている。今年は3人の協力農家のもと、1年を通して「ふじ」を栽培し学習する。
9日には南部小学校の児童50人が、伊那市西箕輪の白鳥勲さん(51)の園地を訪れた。初めに、JA果実担当職員がリンゴ栽培の1年間の流れや摘果の方法を説明。その後、班ごと決められた木の摘果作業に挑戦した。児童は「どっちの果実を残した方がいいのか」「ここの果実は取ってもいいのか」など白鳥さんやJA職員に聞きながら、同じ班の友だちと協力しながら夢中になって作業した。摘果後には、現在のリンゴの様子をスケッチした。
最後に児童は「1年間にどのくらいのリンゴができるのか」や「台風が来たらどうするのか」など質問し学習を深めた。
白鳥さんは「地元でリンゴをたくさん栽培していることを知ってもらい、食べるまでの過程を知ってもらいたい。リンゴに興味をもつきっかけになれば嬉しい」と話した。
南箕輪支所の井口千鶴支所長は「すべての食べ物は農家の皆さんが手をかけて育てている。感謝の気持ちをもって『いただきます』を言えるにようになってほしい」と期待した。
同教室は11月の収穫までに今回を含めて4回の授業を計画。果実の大きさを測るなど生長過程を調査していくほか、自分で選んだ果実にシールを貼って模様をつけるオリジナルのリンゴをつくる予定だ。

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