JA上伊那果樹部会りんご専門部は6月8日までに管内の園地28ヵ所でリンゴ仕上げ摘果講習会を開いた。JA担当職員が実際に実演しながら、今年の品質が決まる仕上げ摘果のポイントや夏期管理などを説明した。
管内のリンゴの生育は春先の高温のため例年より3~5日ほど早い。凍霜害により下枝を中心に結実状況に影響がみられるほか、サビ果も発生し品質低下が懸念されている。
6月5日、伊那市の園地で開いた講習会には生産者7人が出席。JA担当職員は優先的に摘果した方がよい果実の特徴や、木全体の着果状況を確認しながら仕上げ摘果を行うことを呼びかけた。また、病害虫の発生しやすい梅雨時期の管理や、薬剤のかかり・日当たりをよくするために行う徒長枝の整理の注意点についても説明した。
JA担当職員は「これから雨が降りやすくなり、病害虫が発生しやすくなる。こまめに消毒をして、品質の良いリンゴを収穫できるよう心がけてもらいたい」と呼びかけた。