JAみなみ信州と同JAぶどう部会は8日、飯田市上郷の加藤朋幸さんの圃場で部会員およそ50人が参加し4年目となる「輝房」の栽培検討会を開いた。「輝房」はナガノパープル、シャインマスカットの高い品質基準を満たした房だけを詰め込む同JA独自の最高品質出荷規格で、今年で6年目の取り組み。部会員が「輝房」出荷を目指すことで部会全体の品質向上をねらう。市場からは“高品質が揃った産地”として高い評価を得ており、ブランドとしての「輝房」も認知され出荷要請が強くなっている。
同部会の古田典明部会長は「回数を重ねるごとに参加者が増え、“高品質なぶどうをつくりたい”という意識の高さがうかがえる。産地としての市場からの評価も高く出荷が追いついていない状況。生産者にはより高品質な栽培を追求いただくよう努力をお願いしたい」と話した。
同検討会では「輝房」出荷に向けた管理作業や房切り・軸長調整などの栽培技術について検討した。園主の加藤さんが現在の作業状況を説明したり、部会員からの質問に参加者や同JA技術員が答え意見交換するなど積極的な検討が行われた。摘粒の作業実施では参加者は同JA技術員を囲み、手元を覗き込み意見交換をしながら熱心に受講した。
参加した高森町の竹内一弘さん(36)は「レベルの高い栽培技術だが、積極的に取り入れて自分のぶどう栽培に活かしたい。輝房出荷を目指して高品質な栽培を頑張りたい」と話した。