JA上伊那営農経済部は6月5日から12日にかけて、ブドウの幼木管理を確認するため園地を巡回した。定植1年目から5年目までの新梢管理や仕立て、病害虫防除などを直接指導するのが目的。JAの担当職員と上伊那農業農村支援センターの職員が事前に申し込みのあった管内園地12ヵ所を巡回し、生産者と幼木を確認した。
苗木を植えてから1年目から5年目までは木の形ができる重要な時期。また、病気にもかかりやすく、間違った管理のまま成木となると枯死する可能性もあるため、JAでは5年ほど前から幼木の管理にも力を入れている。
6月5日には新規でブドウの栽培を始めたり、面積拡大をしたりした生産者の園地6ヵ所を訪問。生長の具合や葉の様子などを確認した。JA担当職員は生産者から質問のあった栽培管理や仕立て方などを、実際に木を見ながらアドバイスした。
5年前にブドウの栽培を始めた中川村の木下隆司さん(43)は「今まで栽培していたリンゴとは方法が違うので、不安になることも多いが実際に見てもらうことで安心できる。ゆくゆくはブドウ農家として経営ができるようになれば」と話した。