あんず ひょう害特別荷受けで手取り確保を

JAグリーン長野
選果基準を確認する生産者
選果基準を確認する生産者

JAグリーン長野で6月12日、アンズの出荷が始まった。4月に3度の低温・凍霜害、5月には生産量の多い長野市松代町東条地区で降ひょうが発生し、品質や収量低下を懸念。JAでは、ひょう被害果の特別集荷、直接取引の加工業者に限らず市場取引分の加工業者への売り込み、市場等への事前・適時の情報提供によりグリーン長野の売り場を確保し、生産者手取りの確保につなげる考えだ。
出荷を前に6月9日に、目揃会を同町のJA松代農業総合センターで開催。特産果樹部会杏・梅・桜桃専門部員52人が出席するなか、JA営農技術員と販売担当が、出荷規格や販売方針を説明。営農技術員は、降ひょう被害果について、生産者の選果段階で、外観の傷の数やその程度に応じて、正品、加工用、ひょう害品に分けること、また、交渉により軽微なひょう害品についても正品として出荷をしていくことを伝え、判断基準を示した。
相澤耕市専門部長は「生産者として大変な年。選別をしてなるべくお金にかえていただきたい」と話した。
初出荷日は、選果担当者の目合わせを行いながら「山形三号」を約30パック選果した。出荷は6月末頃までを見込み、東京・地元・大阪・愛知の市場へと79,000パックを出荷する計画だ。

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