父の日にヒマワリを 出荷最盛期迎える

JAあづみ
出荷規格を確認する生産者ら
出荷規格を確認する生産者ら

県内有数のヒマワリ産地JAあづみ管内で、ヒマワリの出荷最盛期を迎えている。同JAのヒマワリの販売額・出荷数量ともに県内トップクラスで2022年度の販売金額は1,968万円(前年比440万円増)、出荷数量は36万本(前年対比4万本増)。23年度の販売計画は2,000万円で出荷数量は、全45戸で約46万5000本を見込んでいる。出荷作業は、関西や中京の市場を中心に10月頃まで続く。
5日、出荷最盛期を前に安曇野市堀金のそ菜特産流通センタ―で出荷目揃い会を開いた。生産者ら約20人が参加、販売情勢や出荷規格、荷造り方法などを確認した。
営農経済事業部農産課によると春先の霜の影響を一部の圃場で受けているものの生育自体は順調だという。需要に見合う数量は確保できる見込みだ。
目揃い会では同課の小山幸亮営農指導員が、「市場関係者からは品質が安定していると評価を受けている。引き続き咲き加減、花径や茎の太さ、1箱の中身を揃えて欲しい」と正確な選別を呼び掛けた。
ヒマワリは父の日の贈り物や結婚式等の夏の装花として人気があり、直播ができ強健でかつ初心者でも栽培がしやすいことから栽培講習会などを通じてさらに生産者を増やしていく。
主力品種は、花弁が濃いオレンジ色の「サンリッチオレンジ」、明るい鮮黄色の「サンリッチレモン」、花弁のオレンジ色と中心部の濃黒色のコントラストが美しい「ビンセントタンジェリン」など。これらは、切り花用に品種改良されているため一本立ちで一輪しか咲かないが、日の長さに影響されにくいため50~60日で開花し、計画的な出荷が可能となり生産者からも評判が良い。
また、花粉がでないため流通段階や購入後に花粉で汚れることがないことから消費者や市場関係者からも人気を集めている。
塚田高裕花き専門委員長(56)は「産地として市場のニーズに応えた高品質な花をより多く出荷したい」と意気込んだ。

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