JA上伊那と上伊那農政対策委員会は、6月1日から9日までに管内8市町村へ「おかゆポット」509個と「お米割引券」1340枚を贈呈している。地産地消の促進と幼いうちから米に親しんでもらうことが目的。市町村を通じて管内の新生児が誕生した家庭に贈る。
日本の主食である米の味や栄養価を見直し、心あたたまる手作りの味を子どもに覚えてもらいたいと「上伊那食卓“愛”の運動」として1988年に開始。子どもの元気な成長を願い第1子を対象におかゆポット、新生児全員を対象にお米割引券を贈呈している。当初は行平鍋を贈っていたが、時代の変化に合わせて炊飯器で手軽におかゆが作れるポットに変更。受け取った母親からは「どうやっておかゆを作ればいいのか悩んでいた」「自分たちのご飯と一緒に作れて助かる」などの声が上がっている。お米割引券はJA農産物直売所や管内のA・コープ各店、ファミリーマートJA店で利用できる。
6月1日、JAの井口雅文理事と箕輪町支所の根橋章一支所長が箕輪町役場を訪れ、白鳥政徳町長へ手渡した。また、実際におかゆポットで作った10倍がゆを試食した。
白鳥町長は「毎年いただけてありがたい。子どもたちのために使っていきたい」と感謝した。井口理事は「米の消費量が減ってきている今、おかゆポットを使って子どものころから米に親しんでもらいたい」と期待した。同町では新生児の4ヵ月検診で配布する予定だ。