タマネギ開始 積極的な出荷を呼びかけ

JAグリーン長野
出荷規格を説明
出荷規格を説明

JAグリーン長野野菜部会タマネギ専門部は6月2日、タマネギの目揃会を開いた。専門部員8人が出席。営農技術員やJA営農販売部販売課担当から出荷規格や販売情勢の説明を受け、肥料価格高騰分の価格確保へ、積極的な出荷を確認した。
同部会の昨年度のタマネギ出荷をめぐっては、競合産地の出荷量減により、高単価での取引が進んだ。しかし、肥料価格や生産資材価格高騰が、生産者の高齢化に輪をかけて影響し、生産者・生産量は減少傾向にある。JAでは昨年、取引先との連携により、加工向けコンテナ出荷品の値決取引単価を8円(/kg)アップ。2023年度もこの価格の維持・上昇へ交渉すすめている。
講習では、営農技術員が収穫を前に3地点で行った作況調査の結果を報告。2LとLサイズ比率あわせて約90%と、大玉傾向。病害の発生もあったが、概ね順調。生食用のネット詰め規格と加工用コンテナ入り出荷の作業や価格の違いを説明し、労力や販売情勢を確認しながら荷造りに取り組むよう呼び掛けた。専門部員からは「肥料価格が高騰するが、手取りは長い間そのままなので、価格への転嫁とともに、費用を抑える指導をしてもらいたい」と要請を受け、改めて、JAでは施肥削減に有効な土壌診断を薦めるとともに、結果に即した施肥指導等を行うことを説明した。
JAのタマネギ出荷は6月上旬から7月中旬まで、生食用・加工用をそれぞれ地元市場に出荷する。販売情勢に合わせて、学校給食への入札や地元A・コープへの直接販売も行いながら、28トンの出荷を計画し、生産者の手取り確保に努める考えだ。

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