第9回信州安曇野ハーフマラソン(実行委員会主催)が4日、安曇野市の豊科南部総合公園を発着点とするコースで開かれた。JAあづみ女性部員らは、同公園の特設ブースで、安曇野産「コシヒカリ」のおにぎり約3500個(200キロ)とねぎ味噌を振舞った。
ハーフマラソンの部(21.0975キロ)には、県内外から5120人、ファミリーランの部(2キロ)には302組659人が出場し、田植えの終わった初夏の安曇野を駆け抜けた。
大会ゲストで五輪メダリスト有森裕子さん、柔道家の篠原信一さんらの声援を受け、ハーフの部は午前8時半の号砲で一斉にスタート。農業用水路「拾ヶ堰」沿いなどを走った。
ブースで完走後のランナーを出迎えた女性部員約10人は、「お疲れさま」「おにぎりとねぎ味噌を食べてゆっくり休んでくださいね」などとランナーに労い声をかけていた。
同JA女性部によるおにぎりの提供は9年目。黒岩美知子部長は「ランナーたちの喜ぶ顔を思い浮かべて握った。笑顔で受け取ってくれて作ったかいがあった」と嬉しそうに話した。
静岡県から参加し、部員らが作ったねぎ味噌をおにぎりにつけて食べたランナーは「毎回、走り終わった後に食べるおにぎりとねぎ味噌が楽しみ。疲れた体が癒されます」と話し、豊かな気象風土で育まれた恵みの味を堪能していた。