地域の食と農を学ぶ 喬木第一小学校5年生の田植え

JAみなみ信州
昔ながらの手植えを行う喬木第一小の児童
昔ながらの手植えを行う喬木第一小の児童

下伊那郡喬木村の喬木第一小学校5年生49人は5月31日、農事組合法人喬木グランドファーム、JAみなみ信州喬木支所職員、地元若手農業者ら7人の指導で、同校近くの約7アールの田んぼで田植えを行った。喬木村の食と農を学ぶ「喬木の食」と題した同学年総合授業の一環として、4月の籾撒きから米作りを始めた。
この日は飯田下伊那特産のうるち米「天竜乙女」ともち米「モリモリモチ」を田んぼに半分ずつ植えた。1クラスごと田んぼの両端に分かれた児童は、講師から指導を受けながら横一列に並び田んぼの中心に向かって丁寧に手植えで作業を進め、およそ1時間汗を流した。
作業を終えた児童は「家では機械で植えるが手植えは初めてで楽しかった」や「田んぼの中にいろいろな生き物がいることが分かった」などと笑顔で話した。
5年1組担任の都冨浩貴教諭(32)は「初めて田植えを経験する児童が多かったが、手際よく作業をする姿は頼もしかった。籾撒きから自分たちで行い、成長を見守りながら収穫までの過程を楽しんでほしい」と話した。
指導にあたった同JAの四ツ橋和生担当は「稲の植え方にも子どもたち一人ひとりの個性が出る。田んぼに入る機会が減ってきている中でこの経験を忘れずに次の世代にも残してほしい」と話した。
収穫した米は秋に同JA女性部が協力して五平餅づくりをするなどして味わう予定。

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