JAみなみ信州女性部喬木支部の食育応援隊7人は5月25日、喬木村の喬木第一小学校で5年生2クラス48人に手作り味噌の仕込みを指導した。“昔から日本人の食生活を支えてきた味噌がどのように作られているかを知ってもらいたい”と、この地域の各家庭で実際に行っている方法で同校や村内の保育園で毎年味噌づくりを指導している。
同隊メンバーでJAの松島由利子理事は「日本人に最もなじみのある調味料の1つである味噌は栄養価も高く世界でも注目されている。今日は楽しくこの地域の伝統的な作り方を知ってもらいたい」とあいさつした。
この日児童は1クラスごと6班に分かれ、同隊メンバーが事前に煮てビニール袋に入れた大豆を袋の上からたたいたり押したりして大豆の形が無くなるくらいに潰し、塩と麹を混ぜ合わせ団子状に丸く形を整えた。カビの発生を防ぐため空気を抜くよう樽へ勢いよく投げ込み、最後に重石を乗せふたをし一時間ほどで作業を終えた。
保育園で同隊メンバーから味噌づくりの指導を受けたことがある松島亮弥君(11)は「久しぶりの作業でうまくできるか不安だったが、みんなで協力して楽しくできた。自分たちで作った味噌を食べるのがとても楽しみ」と話した。
5年2組担任の唐沢真奈教諭(24)は「説明を耳で聞くだけではなく大豆を潰す感触やにおいを感じながら自分で作る経験は子どもたちにとってかけがいのないこと。地域の皆さんの支えで貴重な経験ができている」と話した。
同校5年生は授業で米作りも行っており、収穫したお米と半年以上寝かせて完成する味噌を使った料理の交流会を予定している。