竜丘保育園 親子で一緒に田植え あぐりの田んぼ21年目の食育活動

JAみなみ信州
協力し田植えをする親子
協力し田植えをする親子

飯田市桐林の竜丘保育園の年長園児16人と保護者は5月27日、同園近くの田んぼで、「あぐりの田んぼ学校」のメンバー4人の指導で田植えを行った。同保育園では毎年参観日も兼ねて田植えや稲刈りなどの作業を保護者と一緒に行っている。
「あぐりの田んぼ学校」は飯田市竜丘地区の農家で構成する米作りに特化した食育活動を行うグループで、「子どもたちに作業の意味を考えさせ学ばせ、本物のお米の味、おいしさを知ってもらう」ことを目的に、2003年から活動を続け今年で21年目。JAみなみ信州も2013年から同活動に協力している。この日はうるち米ともち米を用意し、2グループに分かれ、約4.6アールの田んぼに半分ずつ植えた。
作業の2日前には同校メンバーが保育園へ出向き、田植えに向けて砂場で柿の枝を稲に見立て苗の植え方や目印に使用する紐をまたぐ練習を行った。また、稲を持つ手が箸の持ち方と一緒であることから大豆つかみゲームを行い本番に備えた。そのため園児たちは集中を切らすことなく手際よく親子で協力しながら田植えを行い、1時間半ほどで作業を終えた。
同園の吉川真有美園長は「園児たちは年少から保育園近くの田んぼで泥遊びを経験し、年長になり田んぼ作業をするのを楽しみにしてきた。地域の皆さまの協力で貴重な経験ができ感謝している」と話した。
同校の熊谷伊久夫代表(74)は「練習の成果もあり子どもたちはモチベーション高く積極的に取り組んでくれた。田んぼでの作業が親子のふれあいの場ともなっており、これからも地域や子どもたちの役に立つ活動となるよう続けていきたい」と話した。
同園ではバケツ稲づくりも行い、あぐりの田んぼと同じ時期に作業を進めながら、田んぼを見守り理解を深めていく。

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