東京農業大学の学生17人が、5月29日から中野市内の農家へ4日間にわたり、農作業実習を行った。JA中野市は1966年から同大学の農業実地研修を受け入れており、今年で55回目と半世紀以上もの長い歴史があるが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、4年振りの実施となった。
研修は学生らが本格的に専門分野を学ぶ前に、農業・農村の実態を知ることや農業に対する理解を深めてもらうことを目的としており、受け入れ先農家ではぶどうの袋かけなどの作業を実習。作業を行った学生は「ひとつひとつが手作業で、こんなにも手間がかかっているとは思わなかった。成長途中の農産物を間近で見ることができてとても勉強になった」と話した。学生たちは慣れない作業に苦戦しながらも、貴重な体験に真剣に取り組んでいた。
竹原地区の受け入れ先農家の黒﨑裕介さんは「農作業は大変なことも多いが、楽しさもあることを知ってほしい。実際に自然に触れた経験を、今後に活かしてもらえれば嬉しい」と期待を寄せた。