「あぐりキッズスクール(水稲コース)」開校 19人が農業学ぶ

JAあづみ
懸命に田植えをする参加者ら
懸命に田植えをする参加者ら

JAあづみは5月21日、「あぐりキッズスクール水稲コース」を開校した。次代を担う子どもたちに「食」と「農」の大切さを伝えるためJA創立50周年の節目に企画した。同スクールは、世界にひとつだけのオリジナルリンゴを作る「果樹コース」や「水稲コース」、「野菜コース」の3コースを展開する。
同日、安曇野市堀金の広域営農センターで開校式を開き、JA管内の小学3~6年生とその家族19人が参加した。
同JA青壮年部の青栁聡さん(54)は「田植えをする水田は、農薬の使用を50%削減した環境に優しいお米が育つ場所。お米の成長過程をじっくり観察していただき、少しでも農業に関心を深めて欲しい」とあいさつした。
開校式後は青栁さんの約30アールの水田で「コシヒカリ」の苗を植えた。参加した子どもたちはほとんどが田植え初体験という。JA職員は、苗の持ち方や植え方などを指導した。参加者は長靴を脱いで田んぼに入り、横一列に並んだ。足を取られ転びそうになりながらも泥んこになって「うまく植えられたよ」「楽しい」などの声を上げていた。
安曇野市穂高から参加した臼井真央さん(10)は「おにぎりやカレーにして早く食べたい」と嬉しそうに話した。
営農経済事業部の丸山昌則次長は「この農業体験は農作物の成長の過程を知ると共に生産者の苦労を分かち合えると思う。幼少時に作物を手掛ける事で食への感謝と大切さに関心を持ち続け、身近な農産物を食して欲しい。」
講座は計3回あり、9月に稲刈り、10月は修了式も兼ねて新米をおにぎりにして味わう予定だ。

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