今季の放牧スタート

JA佐久浅間
トラックから降り、牧場へ放される牛
トラックから降り、牧場へ放される牛

JA佐久浅間が運営管理する小諸市の浅麓育成牧場で5月19日、今シーズンの放牧が始まった。管内の畜産農家から預託を受けた牛41頭をJA畜産センターの職員と畜産農家らが協力して放した。
同牧場は浅間山麓の雄大な景色が広がる標高1200メートルに位置し、敷地面積は約45ヘクタール。放牧は、乳牛のストレス軽減や体力づくり、農家の労力軽減などを目的に毎年行われている。
今年は育成牧区に乳牛15頭、種付け牧区にはJA所有の種牛「花力2544号」と共に乳牛26頭を放牧した。
今年度、新たな取り組みとして放牧牛管理システム「うしみる」を導入。県のスマート放牧による機能強化及び利用推進事業で、牛10頭の首に端末をつけて放牧。遠隔で放牧牛を監視するシステムで脱柵事故等の発見による作業員の省力化が出来ればと試験的に導入した。
開牧式で、JAの高栁利道副組合長は「牧場を有効活用し畜産農家のコスト削減を図る。広々とした快適な環境で豊富な牧草をたくさん食べて一段と大きく育った牛を秋に帰したい」と話した。
放牧中は、定期的に採血し、駆虫剤を塗布するなど、衛生管理を徹底。牛は涼しい高原で夏を伸び伸び過ごし、10月の下旬には農家へ戻す予定だ。

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