伝統のリンゴ摘果作業体験 地域の特産学ぶ

JAあづみ
摘花作業のポイントを生徒らにアドバイスする西牧部会長(左)
摘花作業のポイントを生徒らにアドバイスする西牧部会長(左)

松本市立梓川中学校の3年生137人は17日、地元のリンゴ園で形のよい果実になる大きな実を残して、他の実を取り除く摘果作業を体験した。
同校では、特産のリンゴについて学び、自然の中で働く楽しさを感じてほしいという願いから1982年から続く恒例行事で、41回目を迎える。
同市梓川地域のりんご部会員13戸が受け入れた。同JA果実南部選果所近くの西牧幸則りんご部会長の園地では6人がリンゴの主力品種「サンふじ」などの木で摘果作業をした。西牧幸則部会長は「枝ごとに作業することで、正確な摘果が出来る」とアドバイスを送り、生徒らは枝に残す実を慎重に選びながら作業を進めた。
同JAりんご部会からは日当が支払われ、全額生徒会活動資金として活用されるという。
生徒会役員の佐藤悠陽くん(14)は「こんなに大変な作業だとは思わなかった。スーパーなどで売られているリンゴ1個の価格は数百円。給食など食材を大切にしたい」とし、「作り手の立場に立った貴重な体験ができてよかった。」と話した。
同校の栁澤伸一教諭(57)は、「地域をよく知り、仕事や人との交流に対して視野を広げていって欲しい」と願った。

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